聞くだけはタダ?注文住宅の値引き交渉について

実は建売住宅の場合、値引き交渉ができることがあります。ですが、注文住宅で値引き交渉をするのは難しいかもしれません。建売住宅は購入の際には既に完成しており、契約前に価格を下げても家の性能が変わってしまうといった心配はありません。場合によっては大幅なコストダウンも望めます。

しかし、注文住宅は既にできた住宅を購入するわけではありません。そのため無理に値引き交渉をした場合、値引きに応じるために材料のグレードを落とすと言ったことも考えられます。せっかく値段が安くなっても、住宅の品質が下がってしまったら残念なことになってしまいます。値段が安くなれば良いと考えている人もいるかもしれませんが、質の低い材料を使うと住宅の寿命が下がってしまうことに繋がります。

注文住宅を安く建てたいという場合、売れない時期に値引き交渉をするのがおすすめです。新生活が始まる春は決済時期なので売れやすい時期ですが、2月や6月、8月などは売れない時期となっています。この時期は競合する他社の名前を出すだけでも値引きに応じてくれる可能性があります。

最初から本命のハウスメーカーを決めているという人もいるでしょう。しかし値引き交渉を行うつもりなら他のハウスメーカーと競合させることがポイントです。ほとんどのハウスメーカーは値引き前提の価格設定をしており、きちんと比較をしなかった場合は損をしてしまうことがほとんどです。実際に複数のハウスメーカーに見積もりを出してもらうことにより、同じ工法や性能、仕様であっても会社ごとにかなり価格差があることが分かります。

見積もりの時点で予算を超えてしまったという場合、まずはプランの調整を検討してみましょう。注文住宅にはさまざまな項目があるため、細かく調整して不要なオプションを削除するだけでもコストダウンに繋がります。プラン調整によるコストダウンなら住宅の品質を下げることもありませんし、安全性が高いというメリットがあります。

また、ハウスメーカーによっては定期的にキャンペーンを行っているところもあります。キャンペーンによる値引きも住宅の品質に影響を与えることがありませんし、安全にコストを削減することができます。場合によっては適正価格よりも安く品質の高い注文住宅を建てることもできます。

注文住宅の値引き交渉を行う場合はタイミングも重要です。最も良いタイミングは契約の直前であり、この時期なら細かい見積もりが既に出ているため、内容を大幅に変えられる可能性は少なくて済みます。

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